出産後、髪の毛がごっそり抜けてびっくりした。
シャンプーのたびに排水口が真っ黒…。
鏡を見るたび、前髪が薄くなっているようで不安になる。
そんな「産後の抜け毛」に悩まされている方、臨床の中でもとても多いです。
東洋医学の視点から見ると抜け毛は“体が回復しようと一生懸命働いている証”でもあります。
出産では、たくさんの血とエネルギーを使うため、体はまず「赤ちゃんのお世話」や「内臓の修復」に優先的に力を使っています。
そのため、髪にまで十分な栄養が回らず、一時的に抜け毛が増えてしまうのです。
これは多くの方が経験する“産後の自然な変化”で、ほとんどの場合は数ヶ月〜半年ほどで落ち着いていきます。
だからこそ、今は「髪を増やそう」とがんばるよりも、「しっかり体を休めよう」「栄養をとろう」という“土台づくり”がとても大切なんです。
今回は、産後の抜け毛の原因と、体にやさしく寄り添うケア方法もお伝えしていきますね!
◆ そもそも、なぜ産後に髪が抜けるの?
妊娠中はホルモンの影響で髪が抜けにくくなっているため、出産後にその反動がやってきます。
これは医学的には「分娩後脱毛症」とも呼ばれ、生理的なものです。
ただし、抜け方が激しかったり、いつまでも回復しない場合には、
体のエネルギー不足や、回復の遅れが関係していることもあると思います。
◆ 東洋医学では「髪は血の余り」と考える
東洋医学では、「髪は血(けつ)の余り」とされ、
血がしっかり巡っていてこそ、髪が健やかに保たれると考えられています。
出産ではたくさんの血と気を消耗するため、産後の体は一時的に“血虚(けっきょ)”という状態に。
その結果、髪まで血が届かなくなり、抜け毛が増えてしまうのです。
また、夜泣きや授乳で睡眠不足が続くと、「腎(じん)」のエネルギーも弱まりやすく、これも髪の成長に影響するんですね。
◆ こんな方は、抜け毛リスクが高めかも
- 出産後、体力がなかなか戻らない
- 母乳育児でよく夜中に起きている
- 食欲がない/甘いものばかり食べている
- 生理の再開後も周期が乱れている
- 抜け毛だけでなく、肌や爪も弱くなった気がする
これらはすべて、「血」や「腎」のエネルギー不足のサイン。
つまり、髪は“体の余力”があるときに伸びるものだからこそ、今は「体の回復を最優先にしてほしい」タイミングでもあるのです。
◆ 産後の抜け毛ケアにおすすめな東洋医学的セルフケア
☑ 食事で「血」を補う
・黒ごま、黒豆、ほうれん草、レバー、にんじん、なつめ など
→ 血(けつ)や腎(じん)を補うとされる食材を、温かく調理して摂りましょう。
☑ お風呂で“巡り”を助ける
・ぬるめのお湯にゆっくり浸かる
・足湯や頭皮マッサージもおすすめです。
☑ 良く眠ることも“髪の栄養”
・夜の睡眠は「血」と「腎」の回復タイム
・授乳や育児で短時間でも、横になって目を閉じるだけでも◎
・スマホやカフェインを控え、眠りやすい環境を意識して
抜け毛が増えると「どうにかしなきゃ」と焦るかもしれませんが、
今は“自分を回復させる時期”だと受け止めて、一人で抱え込まず、周りのサポートも借りながら日々を乗り越えていくことが大切です。
◆ 陰陽堂では、産後ママの“回復”を丁寧にサポートしています
陰陽堂では、産後の体調・体質に寄り添いながら、
お一人おひとりの「回復スピード」に合わせた施術をご提案しています。
- はり治療や整体で血の巡りを整える
- 自律神経やホルモンバランスのケア
- 呼吸・姿勢・骨盤ケアで“回復しやすい体”づくりもサポート
「このまま薄毛が進んだらどうしよう…」と不安な方も、
まずはお気軽にご相談くださいね☺️
◆ まとめ:髪は“今の体の状態”を映す鏡
髪が抜けることは、ただの美容の問題ではありません。
東洋医学では、髪の状態こそ“カラダの余裕”のあらわれと考えます。
だからこそ、抜け毛を止めようと焦る前に、
まずは「体をいたわること」「ゆっくり回復すること」を大切にしてみてください。
がんばりすぎている産後のあなたへ。
髪の変化は、体が「ちょっと休んで」と伝えてくれているサインかもしれませんね。
お母さんの心と体が整うことは、子どもたちの笑顔にもつながります。
自分を大切にすることは、まわりを大切にすること。
陰陽堂は、そんな想いを込めて、日々お手伝いをさせていただいています。
お母さんたちが安心して頼れて、子どもたちがのびのび育っていける――そんな優しい日本になりますように。
と。僕は切に願います。
「産後の抜け毛」にお悩みの方へ。
陰陽堂では、東洋医学の視点から、名張市を中心に産後ママへのケアを行っています。
📍施術のご案内
東洋医学知療院 陰陽堂(とうよういがくちりょういん いんようどう)
〒518-0718 三重県名張市東町1882-1エリートハイツ伊賀1F
駐車場あり/完全予約制
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名張市・伊賀市など三重県内から多くの方が来院されています。