【音楽が“心の栄養”になる理由|東洋医学でみる音のチカラ】

なんとなく気分が沈んでいる日。
ちょっと心が疲れてしまった日。

お気に入りの音楽を聴いたら、
ふっと気持ちが軽くなった…そんな経験、ありませんか?
僕は音楽聴くのが好きなのでめちゃくちゃあります!

東洋医学では、「音」や「音楽」もまた、
私たちの体や心にとって立派な“養生(ようじょう)”のひとつと考えられています。

今回は、音楽がココロとカラダにどんな影響を与えているのか、
東洋医学の視点でみていきましょう!


◆ 東洋医学では「心」もケアの対象

西洋医学では「心(こころ)=精神的なもの」とされがちですが、
東洋医学では“心(しん)”という臓の働きの一つとして捉えられています。

この“心(しん)”は、思考や感情、意識をコントロールする司令塔のような存在

たとえば、心が疲れていると…

  • 集中力が続かない
  • 不安や焦りが強くなる
  • 夜ぐっすり眠れない
  • やる気が出ない・しょんぼりする感じがする

これらのサインが、結果としてカラダの不調にもつながっていくこともあるんですね。


◆ 飯はカラダを養い、歌はココロを養う

東洋医学にはこんな言葉があります。

「飯(めし)は身を養い、歌は心を養う」

食べものは体をつくり、
音や言葉は、心を癒す――。

これに関してはみなさんも感覚的に共感してもらえる部分ではないでしょうか?

やさしい音に包まれることで、
キュッと縮こまっていた心が、ふわっとほどけていく感覚。

これは、ただ気分が良くなるだけじゃなく、
“気(き)”の巡りを整え、心身のバランスを取り戻すきっかけにもなるっていうことなんですよ。


◆ 五行の中には「音」もある?〜五音(ごおん)の話〜

東洋医学のベースになっている「五行(ごぎょう)」という考え方では、
自然界のすべてのものを「木・火・土・金・水(もく・か・ど・ごん・すい)」の5つに分類して考えます。

実は、この五行には「色・味・感情」などだけでなく、「音(=五音)」という音に関係するものもあるんです!

五行臓腑感情音(五音)
角(かく)…森の中で聴こえる鳥の声のイメージ
徴(ち)…子どもたちの笑い声やたき火のパチパチ音のイメージ
宮(きゅう)…太鼓やドラムの響きのイメージ
商(しょう)…鈴やチャイムの音のイメージ
羽(う)…小川のせせらぎや雨の音のイメージ

たとえば──
・心がざわざわするときは「商(しょう)」の音で落ち着きを
・気持ちを上げたいときは「徴(ち)」の音で明るさを
・深い疲れを感じるときは「羽(う)」の音で芯から癒しを

…というふうに、五行の「音」と感情や体の状態をリンクさせることで、より深いセルフケアができるのです。
ちなみに僕は施術中に羽(う)の音を意識して水の音が流れるBGMを使い施術することもありますよ!


◆ 陰陽堂では「心の巡り」にもアプローチしています

陰陽堂では、肩こりや腰痛などの体の症状はもちろんですが、
「なんとなく心が重い」「気分の浮き沈みがしんどい」など、
“心の巡り”に関するお悩みにも、東洋医学的な視点で丁寧に向き合っています。

はり治療で気血の流れを整え、
ピラティスや呼吸を通じて自律神経をやさしくリセットする。
そんなアプローチを組み合わせながら、
本来のあなたらしいバランスを取り戻すお手伝いをしています。


◆ まとめ:音楽は、心の“お薬”にもなる

音楽は、耳から入って、心をあたため、体の巡りをやさしく整えてくれる存在。
忙しい日々のなかでも、“静かに耳を澄ます時間”は、自分を大切にする時間です。
出勤前には少しアップテンポな曲を聞いて陽の力を高めたり
退勤時には優しい曲調の曲を聞いて陰の力を高めたり
あなたの今の感情や状態に合わせて音楽を味方につけるっているのも僕のオススメですよ!

あなたの心に今、どんな音が響きそうですか?

少し元気がほしい時。
言葉にできない気持ちを感じたい時。
深く眠る前の、ひと呼吸つきたい時。

音楽のチカラ、ぜひ味方にしてみてくださいね🌿

前はこの音楽好きやったけど今は全然ちゃうねんなーって方

あなたのカラダは日々変化を繰り返しています。それと同時に感情や好みなんかも常に変化するもんなんです。
それが当たりまえなんです。だからその変化を受け入れ。そして楽しめるように東洋医学のちょっとした知識を
普段の生活に取り入れてもらえると嬉しいなー。

📍施術のご案内
東洋医学知療院 陰陽堂(とうよういがくちりょういん いんようどう)
〒518-0718 三重県名張市東町1882-1エリートハイツ伊賀1F
駐車場あり/完全予約制
▶ ご予約は[LINE]または[WEB予約]から

名張市・伊賀市・津市・宇陀市など三重県内・外から多くの方が来院されています。